17日の東京外国為替市場の円相場は1ドル=150円台半ばを中心に堅調に推移した。 経済指標の鈍化を受けて米国金利が低下した海外市場の動きを引き継ぎ、ドル売り・円買いが進んだ。 クロス円のポジション調整による円買いも意識された。 しかし、新たな手掛かりに乏しいことに加え、今週末と来週は日米の祝日を控えていることもあり、東京時間は膠着状態で終了した。
オーストラリア・ニュージーランド銀行外国為替・商品営業部の町田裕之部長は、円相場は米国時間帯の変更や前日のクロス円のポジション調整の影響を受けたものの、「円相場は継続している」と述べた。 指数ベースでは下落し、市場は下落すると予想される。 やめる理由はない」とし、米金利低下も株高につながりやすく、「クロス円では円安余地がある」と述べた。
相対的な円高を示すブルームバーグ相関加重通貨指数は15日、2007年11月以来の低水準となる280ポイント台に下落した。
クロス円について、外為どっとコム総合研究所の神田卓也研究部長は、15日までは米国の経済指標の低迷を受けてドル安・株高が進み、クロス円では円安が続いたと指摘。 “全体の高さ。” 来週の感謝祭を前に「円キャリートレードを当面中止する動きが出る可能性がある」との見方を示した。
円は16日、対スイスフランで一時170円58銭と過去最安値を更新、対ユーロでも2008年以来の安値となる164円30銭を付けたが、一時は最安値圏にあった。 それぞれ169円台と163円台。 相場の下半分まで買い戻す動きがあった。