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円対ドル145円台前半まで上昇、米重要イベントを前に実需で買い先行

12日の東京外国為替市場の円相場は1ドル=145円台前半まで上昇した。 海外時間では今日、米消費者物価指数(CPI)が発表され、日本時間明日の早朝には米連邦公開市場委員会(FOMC)との注目のイベントが開催される。 日銀による早期の政策調整期待が後退し、前日の海外市場で一時146円台半ばまで下落したこともあり、大事な日を前に値ごろ感から買いが優勢となった。
オーストラリア・ニュージーランド銀行の町田裕之外国為替・商品営業部長は、円相場が146円台まで下落すると「実需による円買いが進みやすかったのではないか」との見方を示す。
ただ、円の上値は前日の日銀報告前の水準に近かった。 米国CPI発表を前に新たな手掛かりも乏しかった。

三井住友信託銀行米州市場ビジネスユニットの後藤淳主席研究員は、来週のFOMCや日銀金融政策決定会合の結果が市場の予想を正当化すれば、市場に方向感が出てくるだろうとの見方を示した。 同氏は、この件が正しいか確認してから待つと述べた。 同氏は、FOMCは予想ほどハト派的ではない可能性があり、日銀は「予想よりも慎重」になる可能性があるとし、イベント後のリスクはさらなるドル高・円安になるだろうと付け加えた。